梶原研究室
~電気エネルギーシステム工学分野におけるエンジニアリング・デザイン教育~
学部の卒業研究では、本学科で入学時から継続して行われているエンジニアリング・デザイン教育およびアクティブ・ラーニング的教育の集大成を「電気エネルギーシステム工学」の分野で行うことを目的とした指導を行っています。具体的には,学生一人一人が希望のテーマを設定してこの分野での課題の発見・解決、実際のモノづくりを行うことで、次のことを身につけることを目指した研究指導を行います。
- 工作機械、工具の取り扱い方法。
- 図面作成など、理科系出身者に要求される能力。
- 実際に機能するモノをつくることによる問題解決能力。
- 高電圧・設備分野の常識。
- 研究能力。
- 30回の研究室ゼミを通して報告書作成と発表能力。
修士論文の研究では「球雷」をテーマとした研究指導を行っています。球雷とは、原因不明の大気中の発光現象をいいますが、本研究ではそれを水溶液沿面での高電圧パルス放電により発生させる場合について、まずはその発生メカニズムを明らかにすることを目的として研究を行っています。現在までに、電源の電圧・エネルギー、電極形状、水溶液の種類などを試行錯誤的に変化させて、発生する球雷の大きさや上昇速度、寿命などがどのように変化するかを観測しています。これをさらに発展させながら、球雷が生成されるメカニズムの解明を行います。